食べものが好きだ。

食に興味を全振りした若造サラリーマンによる食ブログ

【食べ歩き】Cot(広尾)

こんにちは。

 

こみ上げる創作意欲に身を任せ本日も元気に更新です。

年末を迎え驚異の更新率をたたき出しておりますが、じきに収束するだろうし温かく見守ってまいりたいと思います。

 

というわけで今回は、クリスマスというのもあり、ちょっとおしゃれに西麻布のフレンチレストラン・Cotさんに伺いました。

フォルダを見返してみると、意外とフレンチレストランにはちょくちょく伺ってはいるものの、やっぱり西麻布となると身分不相応な気がして緊張しますね。

Cot (コット) - 広尾/フレンチ [食べログ]

 

以前この近辺を散歩しているときに前を通りかかって以来、ずっと気になっていたこちら。

調べてみると、何でもこちらのシェフはかつて伝説のレストラン・まっくろうで長年働いた経歴があるんだとか。

まっくろうといえば、某グルメ漫画美味しんぼにもちょくちょくその名前が出てくることでも(ぼくの中では)有名ですよね。

※ちなみに記念すべき第一巻の扉表紙の料理写真は、同店調理によるものだそう。

 

そんなわけで、緊張とともに大きな期待を抱きつつ西麻布の地に降り立ちました。

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ギャルソンさんにお出迎えいただき着席すると、まずは食前酒は何にするか尋ねられます。

そんなに喉も乾いておらず、食欲が尋常ではなかったこともあり、キールをお願いしました。

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店内はクリスマスなせいかカップルでにぎわっていて、若干バタついた雰囲気ではあるものの、比較的速やかにコースが開始されました。

 

アミューズのカレーパン

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アミューズは意表を突く一口サイズのカレーパンでした。

なんじゃこりゃと一瞬思ったけど生地がなんだかピロシキみたいにずっしりしていて甘味もあり、想像よりずっとおいしかったです。

 

■パン、バター、豚肉のリエット

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パンはフランスパン&クルミのパンの2種類(いずれも正式名称不明)で、なんと豚肉のリエットが一緒にいただけます。

バターだけでも食べすぎちゃうのにリエットなんぞ付いてきてはワイン泥棒というほかないですね、もはやアル中で死んでもいい。

 

前菜パートが開始されるこのタイミングで、白ワインをおまかせでオーダー。

ボルドーのソーヴィニョンブランをグラスでいただきました。

相変わらずワイン関連ボキャブラリーが皆無なので難しいことは言えないですけど、フレッシュで料理の味を際立たせてくれますね。

 

■トリュフのブリック風

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同店のスペシャリテと思われる、見た目にもインパクト抜群な前菜の一皿目。

パイのようなビスケットのような生地のうえに、玉ねぎの甘味が利いたベシャメルを塗り、さらにトリュフのスライスが大量にトッピングされています。

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手づかみで二つにたたんで頬張ると、甘ーいベシャメル、それをピリッと引き締めるトリュフが口中を満たして、うっとりしちゃう美味しさ。

これだけもう二皿くらいたべたかったなあ。

 

■牡蠣のムース 海水のジュレ

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海水のジュレってのがパワーワードすぎて思わず2回聞き返しちゃったこちら。

その名の通り海水をゼラチンで固めたジュレが牡蠣のムースの上にちりばめられています。

ほどよい塩味が牡蠣ムースの甘味をより際立たせていて、めちゃくちゃおいしいです。

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まるまる一個牡蠣が入っていたり生海苔がトッピングされていたりと、磯の香がプンプンするのに白ワインと全く喧嘩しないのはもはや意味不明です。

 

次なるフォワグラに合わせてナパバレーのカベルネソーヴィニヨンをいただきました。

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カリフォルニアワインも取り揃えているなんて懐が深いですね。

渋みと果実感がちょうどよくて、いろいろなものに合いそうな味わい。

 

フォワグラのソテー 洋梨

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前菜の三皿目はフォワグラをソテーし、軽く火を通した洋梨を添えたシンプル極まりないもの。

とはいうものの、シンプルどころか複雑極まりないソースの旨味にはびっくりです。

バターとマディラ酒ベースと思しき甘めのソースに、軽くキャラメリゼすることで苦みがアクセントとして加えられています。

かすかにトリュフのようなピリッとした風味がしたりとバラエティに富んでいて、最後までまったく舌がダレることなくいただけました。

 

■ミントティーのグラニ

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ここでグラニテで口の中をリフレッシュ。

ミントと紅茶のおかげで味覚が新鮮になって、準備万端。

 

■仔羊のロースト ワサビのソース

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メインは日替わりで、肉・魚料理全8品の中から選べます。

雷鳥とかエゾ鹿とか季節感溢れるジビエに心惹かれつつも悩みに悩んだ結果、フレンチの定番・仔羊のローストをセレクト。

外側はカリっとしていて内側はレアかつ温かいといった具合の理想的な火の通り方で、肉汁の旨味もばっちり。

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ワサビソースの鮮烈な刺激が肉の旨味を際立たせてくれて、まさしくメインにふさわしい、間違いない美味しさでした。

 

フロマージュドブラン

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デザートも、フルーツからお菓子までバラエティ豊かなラインナップの中から一つを選ぶフレキシブルスタイル。

ぼくがいただいたこちらは、ふわっふわ真っ白なレアチーズケーキが、バニラの香り豊かなカスタードソースに浮かんでいます。

どちらも甘さはすっきりしているので、甘いものが苦手な人でもおいしく召し上がれるんじゃないでしょうか。

 

サービスのコーヒーor紅茶をいただいて、めでたくコースは〆。

いやー最初から最後までめちゃくちゃおいしくいただきました。

ギャルソンさんもシェフも気さくな人柄で雰囲気も温かいし、西麻布とは思えないほど居心地のよいお店でした。

本当に、すてきなレストランに出会えた時の充実感って、人を幸せにしてくれますね。

 

気になるお会計ですが、コース単体で一人8000円、グラスワインはそれぞれ1500~2000円といったところでしょうか。

もちろん、ぼくのような庶民にはこうしたハレの日くらいにしか伺い難い価格設定ではあるものの、西麻布という立地からすればかなりリーズナブルと思います。

この界隈では、お酒一杯飲んだだけで3000円、なんてザラですもんね。

 

驚いたことに帰り際にはシェフに出口までお見送りいただいたかと思えば、先ほど頂いたフランスパン&コンフィチュールのお土産まで。

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最後の最後まで抜群のホスピタリティでした。

ぜひまた伺いたいと思います。素敵な時間を過ごさせていただき、どうも有難うございました。

 

 

続く

 

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【食べ歩き】柳家(瑞浪市)

こんにちは。

年末が近づくにつれゆとりが出てきたもんだから、調子こいて今日も元気に更新です。

 

例によって時間差投稿ですが、今回のテーマは岐阜県瑞浪市に位置する柳家さんです。

柳家 (やなぎや) - 瑞浪市その他/郷土料理(その他) [食べログ]

 

フランスの権威ある料理ランキングサイト・La Listeにも名を連ねたことがあり、かつて数年間食べログ総合一位の座を守り続けたという筋金入りの人気店。

すこしでもグルメに興味ある人ならば一度は耳にしたことがあると思われる、ジビエ料理のお店です。

 

予約困難店として名高いこちらですが、その理由は人気ゆえの競争率のほかにも、料理のサービング形態、かつ一見予約不可という点にあります。

グループごとに一つの囲炉裏を囲むため、最小4人からのみ予約可能であるうえに、ドタキャン防止策として一見客は予約お断りとのこと。

そうした事情もあり、同店を訪問する人は来店時に次回分も複数人分予約しておき、人数を集めて柳家ツアーなるものを開催することが多いようです。

 

実はその柳家ツアーには昨年も参加させていただいたので、今回は一年ぶり2度目の訪問となります。

昨年のあまりの感動もあり、当日の一週間前からわくわくソワソワしながら、今年も参戦させていただきました。

 

当日はJR名古屋駅から電車で1.5時間程度の場所にあるJR瑞浪駅に集合し、そこから柳家さんの送迎バスで同店に向かいます。

このあたりで、わざわざ東京から…それも日帰りで、皆様ようやるよなあという呆れのような尊敬のような感情を覚えますね。もちろんいい意味で。

 

そんなこんなで車にゆられること約20分、到着したのがこちら。

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いかにも日本家屋といった感じのたたずまいですね。

通されたお部屋の囲炉裏にはすでに火がくべられており、外はあんなに寒かったのに室内はぽかぽか。

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最初のドリンクにはビールをチョイスして乾杯していると、さっそくコースが開始されました。

 

■蜂の子の佃煮

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長野や岐阜の山岳地帯は虫食文化が有名ですよね。

お通し代わりに栄養満点な蜂の子をいただきます。

見た目が見た目だけに人を選ぶけど、サクサクした触感が病みつきになりそう。

 

■落ち鮎

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去年伺った際には出てこなかった、この季節だけの落ち鮎を塩焼きでいただきます。

ぱんぱんに詰まった卵の食感と鮎ならではのさわやかな香りが同時に味わえるのは、落ち鮎ならではの醍醐味です。

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ちょっとかわいそうな気がしなくもないけど、おいしくいただいたので許してね。

 

ここから冬の柳家の真骨頂、ジビエパートの開始です。

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ジビエといやあ赤ワインやろがい!という誰からともない一声もあり、店員さんに選んでいただいたのはブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン 2016。

なんでもナポレオンが好んだワインで、戦地においても嗜んだという、由緒あるワインだそうです。ほんまかいな。

香りはフルーティで、なるほどジビエに合いそう(程度のことしか言えないのでもっとワインの勉強したいと思います)。

 

ちなみに柳家さんはワインの品揃え豊富なことでも有名だそうで、店員さんも造詣が深いようです。

さすが超人気店は意識が高いですね。見習いたい。

 

■猪バラ肉のネギマ

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まずは、猪肉とネギを串にさして焼いた柳家流ネギマ。

バラ肉というだけあって脂身の割合は多いものの、獣肉にありがちな臭みが少しもないのには驚きます。

脂を吸って柔らかくなったネギも甘くておいしいです。

 

■大根の塩もみ

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柳家さんの影の名物ともいえるこちらは秋大根を塩でもんだだけのシンプルなもの。

箸休め的存在でお替り自由ですが、これが食べ始めるとなかなか止まらない恐るべき一品なんですよね。

口内がさっぱりするうえ、消化にもよいとのことなので、お言葉に甘えてどしどし頂いてしまいました。

 

■猪肉のロース

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次に、同じ猪肉のロース部分を囲炉裏で焼いたものをいただきました。
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ロースには脂身と赤身が同居しており、双方の良さを楽しめます。

脂身部分はじゅわっと染み出る脂の良い香りはネギマで確認済の通り。

赤身部分も決してパサつかず、かみしめたときに出てくる濃い旨味がたまりません。

 

ここで例によって酒が切れたぞってことで、またもや店員さんにお願いして手頃なやつを選んでいただきます。

そしていただいたのが、バルバレスコ 2018。ネッビオーロ種ぶどう100%の高級ワインとのこと。

あ、これ代々木公園のOstuさんで見たやつ!!と一人でテンション爆上げしたものの飲んだことはなかったので大人しくテイスティング

まあ案の定、重厚な味でおいしいなあ、という程度のことしか言えないんだけど、本当においしかったのでまた機会があれば頂きたいです。

 

ツキノワグマのロース

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都内にいてはなかなか味わえないツキノワグマのロース。
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クマのロースと言われたって全くピンと来ないけど、食べてみると脂と肉の割合はちょうどよく、やっぱりロースだなあと納得できてしまうのは不思議なところ。

固めの肉質ゆえに薄くスライスしてあるため、適度に歯ごたえを楽しめます。

脂は存外臭みがなく、とってもおいしくいただきました。

 

■エゾ鹿肉のロース

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この日のメインはエゾ鹿肉のロースでした。分厚くスライスされた切り身は風格たっぷり。

ここまで猪、クマと驚くほど厭味のない脂身をいただいてきましたが、このエゾ鹿はそれに輪をかけて臭みのない、むしろいい香りすらする脂身です。

赤身部分と脂身部分の歯ごたえのバランスという点でもこの日随一で、口の中で両者が交じり合ったときの快感がすんごいです。

 

■猪鍋

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猪肉と豆腐や野菜を、中部地方ならではの赤味噌で煮込んだ猪鍋が鉄鍋に入って出てきました。

汁全体に肉と野菜の旨味が行き渡っていて、満腹なのについつい飲みたくなっちゃうのが怖い。

基本的に味噌汁なので、ごはんにざぶざぶかけて食べたい衝動に襲われます。

 

■むかご御飯 自然薯

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コースの締めは、むかごを炊きこんだ御飯にさらに自然薯をかけていただくという、いわば山の親子丼。

これが一番おいしかった…と某先輩にも言わしめる、大根と並ぶ柳家さんの影の名物です。

むかごがほくほくしているところに濃厚な自然薯が絡んだときの快感に絶句。

なんだかもうようわからんうちに気づいたらお替りしちゃっている’、そんな危険な美味しさでした。

 

締めが済んだところでデザートにみかんを一人一個いただいて、めでたくお開きに。

御飯お替りしすぎたせいかどうかは定かじゃないですが、限界におなか一杯で死にそう。

おかわり自由って言われると限界に挑戦してしまう癖は来年の課題ですね。

 

気になるお会計は一人当たり18000円程度。

お料理は先述の通りたくさんいただいた上、お酒もかなり飲んでいることを考えれば破格ともいえるかもしれません。

超人気店と聞けば身構えてしまいそうだけど、いざ伺ってみると納得できること請け合いなお店だと思います。

そして何より、囲炉裏と炭火がすごいですね。

みんなで囲炉裏を囲んでおいしいものをいただく幸福感、炭火の遠火の強火で焼くことによる食材の旨味、そんなところも同店が人気の理由なんじゃないでしょうか。

 

今回も本当にいい経験をさせていただきました。

最後になりますが、お誘いいただいた先輩方、素敵な時間を提供いただいた柳家諸兄、

どうもありがとうございました。

 

続く

 

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【食べ歩き】らんまる(不動前)

こんにちは。

年の瀬もたけなわ、今日この頃いかがお過ごしでしょうか。

 

なんだか最近バタバタしてて、もはや最終更新日が思い出せないレベルで間隔があいてしまった。

三日坊主ならぬ三月坊主に終わるのもシャクなので久しぶりに更新です。

というか、毎度毎度ボリューム詰め込みすぎるのも更新しづらい一因であるという反省も生かして、今後はあくまで食べ物にフォーカスしていきたいと思います。

 

てなわけで今回は東急目黒線不動前駅の住宅街に佇むらんまるさんに伺いました。

らんまる - 不動前/寿司 [食べログ]

 

 

不動前といえば鮨りんださんが有名ですが、こちらはその姉妹店で、もともとはうどん屋さんだったとのこと。

鮨も食べられるうどん屋さんだったのが、あまりにも高い鮨の評判に引っ張られ、いつしか鮨専門店と化したという、なんともヘンテコな経歴を踏むお店です。

そんなようわからん沿革とは裏腹に、グルメな先輩が所望するだけあって鮨オタ間でも評判はすこぶるよく、めちゃくちゃ楽しみにしながら伺いました。

 

なお今回の予約は、人気店というのもあり恒例の必殺・一休レストランリクエスト予約を使用しました。

確約はできないけど空きがあれば予約枠にねじ込んであげるよーというスタンスの半ば運ゲーなシステムですね。

実はこれを使用したときの勝率って大体3割くらいなんですが、今回はかろうじて3人分予約にて奇跡的に勝ちを拾うことができました。多謝。

 

お店に入るとまず飲み物を聞かれたので生ビールをお願いしました。

ちなみに話には聞いていたけど大将めちゃくちゃ若いっす。聞くと若干26歳とのこと。年下の分際でかなりの貫禄です。

それでいて、内一人が若干遅れる旨を伝えると嫌な顔一つせず時間差スタートを快諾いただいたりと、ホスピタリティ精神も兼ね備えておられます。

 

■のどぐろ

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そうこうしているうちに、まず出てきたのがのどぐろの握り。

「うちではまず握りを二貫お出ししているんですよー」と話す若大将。

お任せコースでいきなり握りってあんたどないやねんと思いつつ口にしてみると、あまーい脂が一瞬にしてさーっと溶けて、犯罪的なおいしさ。

あいさつ代わりというかもはや宣戦布告レベルのインパクトでした。

 

■赤身づけ

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続くは気仙沼の本マグロは赤身のづけの握りをいただきました。

煮切りは甘さ控えめで、マグロの赤身の肉々しさと鉄分っぽさがたまりません。

粒がしっかりしているのに口の中で自然にほぐれるシャリをねっとりマグロが包み込んで、うっとりです。

 

大将の思惑通り、めでたく一同のけぞっているところに、おつまみパートの開始です。

 

■セイコガニの茶わん蒸し ハマグリ餡

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一品目は、今が季節のセイコガニをつかった茶わん蒸し。

11月と12月の2か月間のみ漁が許されるセイコガニすなわち松葉ガニのちっちゃいやつを贅沢にも内子と外子もろとも茶わん蒸しにしてもうたらしい。

ぷちぷちした外子とねっとりした内子、さらに滑らかな卵生地が相まっておいしすぎて死ぬ。ハマグリの旨味も効いています。

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■カワハギ 肝醤油

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カワハギの肝って、数ある中でもベストオブ肝だと思うのはぼくだけでしょうか。こってり濃厚なのに少しも生臭くないのは驚きです。

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大将おすすめの三陸産わかめに肝醤油をつけて食べるのも、箸休めにしてはいい意味でおいしすぎる。

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これはビール飲んでる場合じゃないということで、すかさず山本を頂きます。カワハギの肝をどっしり受け止めてくれます。

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■蒸し鮑

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江戸前鮨の代名詞・蒸しアワビはやわらかく仕上がりつつもコリコリした触感が残っているタイプ。

ふだんチリアワビばっかり食べているぼくには刺激が強すぎるなあ。もちろんいい意味で。

 

■白子ポン酢

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またもや冬の定番が出てまいりました。ダレることなく筋がくっきりしているのは新鮮な証拠。

皮も突っ張っておらずとろっとろで生臭みもなく、酸味あだやかなポン酢がいいアクセント。

先日家で食べた自作の白子ポン酢とは一味も二味も違うよ。当たり前か。

 

肴が美味しすぎると酒も進むってんで、お酒は天明にチェンジ。パンチがあり、重厚な冬の味覚にぴったり。

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■氷見のブリ しゃぶしゃぶ

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日本一の名声を誇る氷見のブリはしっかり脂がのっているのに融点が低いせいか口の中でサーッと溶けて、全くくどさを感じません。

しゃぶしゃぶにしてあるので若干脂は抜けていますが、むしろブリ自身の魚肉の味わいが際立ちます。

 

■あん肝

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こちらのあん肝は酒蒸しではなく醤油と酒で煮付けてある初めてのタイプ。

こってりしたあん肝に甘辛い味付けがドンピシャで、強めの特別純米酒にもぴったりでした。

 

そのお酒というのがこちら。

日本酒発祥の地というだけあって芳醇な味わいで美味しかった〜。

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ここから、握りパートが再開します。

のっけはイカの王様・アオリイカから。

 

アオリイカ

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長崎県産というアオリイカ。濃厚なあん肝に舌が慣れてしまったのか旨味はそこまで感じられませんでした。

それでも、コリコリ&ねっとりの対極的な両触感が同居していて、食べていて気持ちいいネタでした。

 

■中とろ 気仙沼

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先ほどは赤身をヅケでいただいたマグロの中トロを生の握りでいただきます。

筋っぽさは全くなく、マグロ独特の甘い油分と香りが滅法おいしい。温かめのシャリとの相性もよく、ついつい笑みがこぼれる美味しさ。

 

■迷いガツオ

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なんとここで、話にしか聞いたことがなかった幻の迷いガツオが出てきました。

黒潮に乗って太平洋を北上するはずだったのに間違えて対馬海流に乗って日本海に迷い込んじゃったうっかりさんをそう呼ぶそうです。

カツオ独特の鉄分と香りはしっかり感じれど、戻りのさらに上をいく脂の乗り具合と身の締まりにびっくり。いい経験をさせていただきました。

■アジ

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長崎県産というアジは今年二度目の旬まっさかりだとか。

プリっとした歯ごたえと、適度に乗った脂の旨味、そして青魚独特の香りを存分に味わえます。

寿司ネタの中でも一番好きなネタがこれだけおいしいというのはうれしい限りですね。

 

ここらで次のネタに合うものを、と大将にお願いして運ばれてきたのはお馴染み南部美人

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大ネタが予想される流れにあって納得のチョイスです。

 

■大トロ

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赤身づけ、中トロといただいてきたマグロの大トロを握っていただきました。

脂の旨味にパラメータを全振りしたかのようなこってりした味わいでありながら、全く厭味がないのはマグロのすごさですね。

さわやかな香りのおかげでいくらでも食べられそう。食べたら破産して死ぬけども。

 

■コハダ

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大トロも出てきたしおなかもいっぱいになってきたし、もうそろそろ終わりかな…と思っていたら出てきたコハダ。

コハダといえば、江戸っ子の手ぬぐいを思わせる斑点模様が粋ですよね。

ふんわりさっぱりとした口当たりと、これが初っ端だったら強く感じそうな酢加減が、大ネタが続いたこのタイミングにはうれしいです。

 

■車海老

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車海老は、口いっぱいに頬張るにはちょうど良い、サイマキとマキエビの間くらいのジャストサイズ。

茹でた海老独特の強い甘い香りと味の濃さが海老好きにはたまらないですね。

 

■いくら

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季節的に新物と思われるいくらはオーソドックスに軍艦で頂きます。

プチっとはじけるいくらのジュースが海苔の風味と相まって、磯の香を楽しめます。

 

■赤貝

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こういう歯ごたえのあるネタって、こちらのような粒のしっかりしたシャリとはどうなんだろう…と素人ながらに思っておりました。

が、すしロボットのがちがちシャリならいざしらず、完全なる杞憂でした。

シャリがほろりとほぐれた後に赤貝の歯ごたえがきて、最終的には両者相まってソフトランディングする見事さ。生意気抜かしてごめんなさい…。

 

■いわし

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大ぶりな真鰯はあえての二枚付にしてあるおかげでプリっとした触感が楽しめるのは素敵な工夫ですね。

鰯って歯ごたえが頼りなく感じることが稀にあるけど、シャリと切りつけのおかげで食べ応えばっちりでした。

 

なんだか早すぎる気もしますが、空いちゃったもんはしゃあないがなってんで実にこの日N回目の追加日本酒は日高見です。超辛口というだけあってキレがあり、ネタの味わいを引き立てます。

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■さより

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昆布か何かで軽く締めてあるのか、サヨリとは思えないほど歯ごたえがよく旨味もしっかり感じます。

とはいえ、もうこのあたりになると割とお酒も進んでいて、白身を味わうには酔いすぎていた気がする。

完全に自業自得ですが、身勝手をいうならもう少し早くいただきたかったなあ…。

 

■うに

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ここで大将、ウニがいっぱいに詰まった箱を取り出してきました。

海苔をまいたシャリの上にこれでもかと積み上げた様子はまさにウニの山。

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こんなにも濃厚でとろりととろけるウニが口の中を満たしまくるのは生まれて初めてですが、幸せなひと時でした。

 

しじみの味噌汁

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お寿司屋さんで味噌汁って珍しいですよね。味噌の味が勝ちすぎるから吸い物しか出さない、ってよく聞くものの、全然気にならないけどなあ。

しじみだけにしみじみ胃に染みる。落ち着きます。

 

■あなご

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コースもさすがに終盤に差し掛かったところに個人的にはこの日一番だったアナゴをいただきました。

皮目を上にして握ってあるので、シャリがほぐれるとまず内側の身がふんわりとろけます。

最後に皮ぎしの旨味の濃い部分が舌にふれるので、味わいの移り変わりがとてもスムーズというか心地いいんですよね。

振り柚子とあぶった焦げ目のアクセントがまた楽しく、あらゆる面で目からウロコな一貫でした。

 

■とろたく

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トロとたくあんを一緒に海苔巻きにするって最初に考えた人、天才ですよね。

こってりしたトロをたくあんの塩味と甘みが引き締めて安定のおいしさでした。

 

■たまご

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デザート代わりというこちらの卵焼きは、伊達巻を思わせるずっしり食べ応えのあるタイプ。

他のお店に比べても甘味が強めなのが面白いです。

 

ここまでがコース一通りで、一休にも公示されている価格は22000円弱。

高いと感じるか安いと感じるかは、まあ人それぞれですが個人的には費用対効果はとても高いんじゃないかなと思います。

しっかり仕事をしてあるうえに、味だけでなく高い鮨を食ったぞーと思わせる演出が上手なんですよね。

コースの組み立ても、何度もピークを迎えるというか、クリーンナップが随所に散らばっているというか、息のつかせ方が素敵です。

私のような貧乏人って、味もさることながら、接客とか演出にかなり印象を左右されてしまうので、その点ではハレの日にはぜひ伺いたいお店だと思いました。

 

まあ、先輩のご厚意に甘えて全額払ってないんで、大きなことは言えないですけどね…。

ありがとうございました(小声)

 

コースは終了しましたが、えてしてこうしたお寿司屋さんには客の要望に応えるリクエストタイムが存在します。

したがって、これよりリクエストにお答えいただく追加パートとなります。

グルメ先輩に乗っかってぼくが追加させていただいたのは以下の通り。

 

■さば

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秋からこの時期にかけて旬を迎えるマサバ。

締め加減はさすがにソフトで上品なさばを薄めにスライスし、複数枚付けで握りにしてあるので歯応えもよい贅沢な味わいでした。

 

■らんまる巻き

店の名前を冠したこちらの巻物は、インスタ映えすることでも有名な佳店の名物とのことです。

ま、巻けるの…?とついつい心配してしまうほどにたっぷりとシャリの上にマグロ、たくあん、あさつきを敷き詰め、上手にぐるぐると巻いていきます。

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ひゃーすんごい…と圧倒されているところに、いくらをざぶざぶドカ盛りし始めたかと思えば、

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さらにその上から先ほど頂いて悶絶したウニをこれでもかとトッピング。

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これだけやればまずかろうはずもなく、かつてない贅沢をさせていただいたなあと恐縮するばかりでした。

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握りのほうが好きな人も少なからずいるかもしれませんが、先述の通り演出を重んじるらんまるさんらしい、素敵なパフォーマンスだと思います。

 

 

追加分もおいしくいただいて、今度こそ本当に終わり。

毎度毎度、この瞬間のさみしさったらないですが、なんだかとっても幸せで満たされた気持ちでした。

客あしらいも上手だし店内も気取ってないし、とっても居心地がいいせいですかね。

ハレの日にはまた是非伺いたいです。次は奥さんも連れて行かないと殺されるな。

 

最後に、楽しい時間を提供いただいた大将、連れて行ってくださった先輩方、

どうもありがとうございました。

 

 

続く

 

東京グルメ

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【食べ歩き】すし北野(牛込神楽坂)

こんにちは。

 

前回投稿から少し経ってしまいましたが気を取り直して第N回目の投稿です。

 

私事ながら当方結婚させていただきまして、入籍当日くらい少し豪勢にいこうじゃないかってんで、お寿司を頂いて参りました。

それも、せっかくの記念日だしチェーン店でもないだろうと、これまでも何回か伺っている、牛込神楽坂すし北野さんに伺うことに。

すし北野 - 牛込神楽坂/寿司 [食べログ]

 

神楽坂、と名がつくために歓楽街に位置するものと思われがちですが、牛込神楽坂は少し市ヶ谷よりの閑静な住宅街です。

まさかこんなところに寿司屋なんざありゃしないだろうと思いながら歩いていると、モノトーン調に白地で店名が書かれたのれんがかかった、やたらと瀟洒な建物に出くわします。

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実は少し前に初めて伺ったのも、住宅街にあって異様な存在感を放つというギャップについぞ惹かれてのものでした。

 

若干高めのお寿司屋さん独特の入りづらいあの雰囲気に尻込みしつつも勇気を出して入ってみると、中には白木の一枚板に合わせた白基調のすっきりした内装が広がっております。

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白木のカウンターをはじめ外観からの印象を裏切らない粋な内装にウキウキしながらも、ちゃんとしたお寿司屋さん特有のどこかキリッとした空気感に、3回目の訪問にもかかわらず少しだけ緊張。

わいなんぞがこんな良いお店に来てええんか…大将お顔、ちょっと険しくない…?なんて若干ネガモードに入りかけていたところに大将のおかけなさいという優しい一言で我に帰り、ウダウダしても始まらないってんでビールをお願いしました。

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お酒が入って漸く落ち着いて、改めて店内を見回してウーンやっぱり素敵だね、なんて連れと話していたところに大将から好き嫌い有無の確認が入ります。(蛇足ですがこちらの大将、とっても優しいのでご安心ください。)

勿論なんでもいただきます、とお伝えして、めでたくコースがスタート。今回は予約時に6000円のおまかせ握り10貫コースをお願いしました。

ラインナップとしては他に12000円のつまみ付きコースがありますが、以前そちらをいただいたところボリュームが尋常でなかったこともあり、今回は控えめに握りコースをチョイスしました。


そうして始まったコースの構成は以下の通り。 

  • 先付: 衣かつぎ、菊花とほうれん草のお浸し

  • 真鯛の昆布締め

  • 小肌

  • アオリイカ

  • 赤貝

  • アジ

  • 赤身づけ

  • 車海老

  • 海胆とイクラの小丼

  • 中トロ

  • 穴子

  • 玉子

  • ヒラメ

 

■先付: 衣かつぎ、菊花とほうれん草のお浸し

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季節を感じさせてくれるお通しで、まずはビールを片付けます。坊主頭に剥かれた里芋がちょこんと鎮座しているのがカワイイ。

 

真鯛の昆布締め

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皮切りは程よく締められた鯛。馴れた白身魚特有の歯ごたえとじっくり引き出された旨味が程よく舌に馴染んでおいしいです。

 

■小肌
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小肌を食べれば職人の腕がわかる、なんて生意気なことは言いたくないけれど、あだやかな酸味が小肌のクセを中和してくれて非常に食べやすく、北野さんのお寿司の確かさを感じさせてくれます。

 

アオリイカ
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さっくりした歯ごたえが歯に心地よいアオリイカ。古くなった甲殻類の嫌な臭いは一切せず、すっきりといただけます。イカが大好物の連れにはこの日一番だったらしいです。

 

■赤貝
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秋も深まる中にあって頂いたこちらの赤貝。

存外に香りも良く、コリコリした貝ならではの歯ざわりもしっかりと讃えておりました。

 

■アジ
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個人的に旨味を最も感じたネタがこちらのアジ。「味が良いからアジ」の面目躍如ですね。脂が乗っているのに少しも下卑たところはなく、青魚特有のあの香りもしっかり残っていて、魚好きにはたまらない一品でした。

 

■赤身づけ
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ここで江戸の伝統ネタ、赤身のづけをいただきます。煮切りは甘みの少ない生醤油に近いタイプで、マグロの鉄分とぴったり。力強い味わいに江戸前の仕事を感じます。

 

■車海老
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おいしい車海老てのは良いお寿司屋さんでしか食べられない、という持論があるのですが、今回もとっても美味しくいただきました。マキエビか車海老かというジャストサイズの車海老を口いっぱいに頬張ると決して大味でないのに強い旨味が広がります。

 

■うにといくらの小丼
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江戸前のネタではないとは言え、やっぱりお寿司屋さんに来たら頂きたいのがウニとイクラ。言わずもがなの美味しさに悶絶します。丼仕立てなのは、握れないものは握らないという江戸の心意気ゆえでしょうか。

 

■中とろ
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江戸時代には人々に見向きもされなかったというトロ。現代人のぼくは大好きです。脂は全くくどくなく、比喩でなく口の中でさらりと溶けます。説明不要の美味でした。

 

穴子
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握りコースのトリを飾るのは、いわばこちらのスペシャリテ穴子です。

握る直前に笹の上で炙るおかげで、笹の爽やかな香りと香ばしさがプラスされ、非常に芳しい一品に仕上がっております。口に含んだとたんにはらりとほどける様は、さながら穴子の理想形ですね。

 

■玉子
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玉子はいつでもどこでも優しい。

店によって味の違いはあるけれど、やっぱり優しい玉子はこの上ないデザートです。

 

■ひらめ
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玉子はデザート…とかいっておきながら、ついつい追加しちゃったヒラメ。秋も深まったことでうっすらと脂が乗って参りました。淡白ながらもじんわり旨味が湧き出る様は白身魚の醍醐味ですね。

 

■鯖
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秋といえば鯖ですね。

あえて薄造りにしてから握ることで口溶けがよく、はらりとほぐれるシャリと絡んで旨味がより広がります。程よい酸味がクセを和らげてくれて、非常に整った一貫でした。

 

ここまで追加を含めて都合12貫。

お酒も頂きつつだったので、程よい満腹感ということもあり、ここらでお開きと相成りました。

 

今回も、大変美味しくいただきました。

それにしても伺うたびに驚くのが、寿司の理想型では?と思わせるような流線型のキレイなフォルム。サイズも小ぶりなので、女性でも無理なく召し上がれます。

 

うまい寿司は口中でほぐれる、なんて使い古された言い回しではありますが、こちらのお寿司はまさしくそれ。ネタとシャリが一体化して、おいしいお寿司だなあとしみじみ感じます。


個人的にツボなのは、何においても決して押し出しすぎないところ。上述の店外観や内装にも通じるものがあるが、キッチリやるべきことを、またそれ以上のことをやりつつも口には出さない、まさしく粋な空気がここにはあります。


粋な空気が恋しくなったら、またおいしいお寿司が食べたくなったら、是非伺いたいと思います。次は冬ごろかな。

 

おかげさまで良い記念日になりました。

重ねて感謝申し上げます。

 

それでは、本日も駄文をお読みいただき、

ありがとうございました。

 

続く

 

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【食べ歩き】一茶(白川郷)

こんにちは。

 

長野・岐阜旅行もついに最終日に突入ということで、最終目的地・白川郷に到着しました。

 

ここの合掌造りの街並みは今やあまりにも有名で、民宿もなかなか予約が取りづらい状況にある昨今。

今回はありがたいことに、半年前に予約していただいた人気宿のご相伴にあずかる形で、民宿一茶さんに伺いました。


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玄関に入ってまず山頭火よろしくといった風貌の狸の剥製が目に入る。

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イヌ科の動物になにかと思い入れのある当方としては若干センチな気分になりつつも、それが醸す田舎特有の郷愁に襲われます。f:id:shmz_foodlover:20191103044226j:image

紺地に白太文字のある種粋なのれんの奥から、いかにもな民宿の女将さんが優しくお出迎えしてくれました。

 

通されたお部屋は和室6畳二間が襖で仕切られた和室。合掌造りらしく、天井が高く広々としていて、畳育ち族にとっては心から寛げる雰囲気です。

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ご覧の通り、部屋と外は襖一枚と縁側を挟んでさらに雨戸が一枚が設けられている程度なのに、なんというか全く肌寒さを感じないのには驚きます。

もちろんエアコンは入ってるんだけど、保温性というか温度の活用に無駄がないのはやっぱり旧人の知恵ありきだと思うんですよね。

昔の人はすごいねえなんぞと話しつつ、一息ついたところで街中を散策。夕飯のためには腹ごなしは不可欠ってんで、靴下が濡れるのも厭わず雨の白川町に繰り出したのでした。

 

いちいちというか流石というか、あらゆる合掌造りの建物が観光に流用されているあたりにも行政努力を感じます。

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町の中心部に位置するこちらの広場は、渋滞問題を解消するために移転した駐車場の跡地なんだとか。移転決定までの間には緩和効果測定を含めた実証実験が幾度となく行われたそうです。

白川郷に限った話ではないけれど、観光業を盛り上げようとするこういう取り組みを聞くとなぜか胸にジンとくるのって、ぼくだけでしょうか。

町中には台風接近中の報によるものか日本人観光客はほぼ皆無で、外国人観光客が目立ちます。

今回の逗留先も我々の他には台湾からの品のよろしいご夫婦一組のみで、怪我の功名というべきかかえってゆっくり過ごすことができました。

 

案の定靴下もぐっちゃぐちゃになり身体も雨で冷え切っちまったし、ときたらやっぱりひとっ風呂恋しくなるのが人情ってやつですよね。

てなわけで、せっかくだからと夕食前の腹ごなしも兼ねて町内の日帰り温泉に行ってみました。

天然温泉白川郷の湯

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※写真は公式サイトより拝借

 

写真は撮ってないし泉質も忘れたけど、こちらは食事も宿泊もできる複合施設なので、これはこれで楽しめるんじゃないでしょうか。

庄川を眺めながら頂ける露天風呂もあったりするので、いわゆる民宿のお風呂だけでは物足りないなんて方にもおすすめです。

 

なんだか白川町観光協会の回し者みたいになっちゃったところでサッパリして宿に戻ると、時刻は頃合いの18時。囲炉裏のある広間に通され、いよいよ晩ごはんの時間が始まりました。

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まず目に飛び込んできたのはん、んああああああしゅごいいいぃぃと嬌声を上げずにいられない質実剛健然としたお膳。

何から伝えればいいのかわからないまま時は流れてゆくレベルで品数豊富な中、なんとか記憶している献立は以下の通り。

  • じゃがいもの煮っころがし
  • 姫竹、蕗、ぜんまい、おかひじきの煮物、蕗味噌
  • 煮豆
  • お新香
  • 舞茸の白和え
  • 大根のなます
  • イワナの塩焼き
  • 冷奴
  • さつまいも、大葉、春菊、舞茸の天ぷら
  • 飛騨牛の朴葉味噌焼き

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事前プロファイリングを疑うほど好物ばかりが立ち並んだことによるテンション爆上げ中につき、若干個人補正かかった感想になりますが予めご了承ください。

 

■姫竹、蕗、ぜんまい、おかひじきの煮物、蕗味噌
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山の幸って言葉がこれほど似合う料理も珍しいですね。春先にとれた山菜を加工して秋から冬にかけて食らうという山あいの知恵が一皿に詰まっております。

いかにも飯の友といった味わいで、久住昌之風に言うとウマすぎてマズイ。余談ですがご飯お代わりしちゃったのは自然の摂理。

 

■さつまいも、大葉、春菊、舞茸の天ぷら
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宿の夕食を演出するのはやっぱり油物。パフォーマンス的観点でも重要な役割を担う天ぷらは地の野菜を揚げてあります。

民宿の天ぷららしく冷めていて、料理屋のそれとは全く異なる存在です。が、冷めてるくせに油臭くないし、逆に強く感じる甘みが不思議と美味しい。

冷めても美味しい天ぷらって民宿ならではですよね。それが民宿補正かどうかを追求するのは野暮ってもんです。

※あと春菊って書いたけどこれ多分春菊じゃない。写真から何かわかる方いらっしゃいましたら教えてください。

 

イワナの塩焼き
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山間部に来たら忘れちゃいけないのがイワナの塩焼き。天ぷら同様冷めてはいるけれど、これも旅情としてプラスに捉えなければならないポイント。確かな存在感でお膳を演出してくれるその存在は重要です。

ちょっと行儀が悪いけど、身をほぐしてご飯に乗せてお茶と一緒に流し込むと、じんわり旨味が全体に滲み出てきて美味しいですよ。

 

飛騨牛の朴葉味噌焼き
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食事の初っ端におかみさんが火をつけてくれた炮烙がなにやらじぶじぶ啼きだしたのでナンジャラホイと開けてみると、見るからにメインディッシュな厚切り飛騨牛が出てきました。

滲み出る牛の脂がみりんの効いた甘めの朴葉味噌と絡んで、この上なくコッテリ豊かで間違いない味わい。肉質もスッと歯が入るほどに柔らかなまさしく日本人好みで、とっても美味しく頂きました。

山間部の主菜というと、ともするとエンタメ性に欠けるケースが散見されますが、こちらは卓上で焼くライブ感といい、牛肉の心踊るビジュアルといい、インパクトは申し分ないものでした。

 

というわけであれだけ沢山あった夕食もめでたく完食。

一品一品の味付けはやはり濃いめながら、すべて自然由来なのでまったく嫌味がありません。ついついご飯が進んでしまうのは考えものですが、罪悪感を忘れてグイグイ飯を食らう快感を味わえるのは民宿の醍醐味ということにしておきたい。

ともあれ大変美味しい晩ごはんをごちそうさまでした。

 

なんだかお腹はいっぱいになったけれど食べるのに夢中だったもんだから少々飲み足りないなってことで、道中の道の駅で購入した秘酒を試してみることに。

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時刻は確か20時くらいだったと記憶しておりますが、心地よい満腹感と寝酒のおかげで農家のような脅威的な就寝時間のもと、夜は更けていきました。

 

 

あくる朝、もはやパターン化されている旅行時の我々の早起き散歩ですが、今回も例によって起床時刻から朝食時間までは1時間ほどの余裕があるということで、町内を徘徊してみました。
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毎年10月にはどぶろく祭りの舞台になるというこちらの神社にお参り。


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早朝の神社って、空気が澄んでいるせいか神々しく感じますよね。奈良時代創建という歴史ある神社であれば尚更です。

特に信心深いわけでもない我々一行もなんとなく神聖な気分にひたりつつ、白川郷の地が積み重ねてきた歴史に想いを馳せたのでありました。

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町中プラプラしていれば不思議と時間も程よくなってきて、そこはかとない空腹感も漂い始めたということでいそいそと宿に戻ります。

 

そしてもって、用意万端整っていた朝ごはんがこちら。
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  • 白米
  • 野沢菜のお味噌汁
  • 田作り
  • コゴミのゴマ汚し
  • ゼンマイの山かけ
  • かぼちゃとひじきの煮付け
  • 朴葉味噌
  • スクランブルエッグ
  • お新香

 

どこまでツボを抑えてくるんや…

派手さもないし特筆すべき技術が使われているわけでもないのに、和食育ちの心を揺さぶるラインナップが旅行でいい加減疲れてきた胃袋には有り難い。

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名物の朴葉味噌も、前夜に頂いた時の牛肉の引き立て役から味噌そのものを味わう主役へシフト。ご飯の友としてはむしろこちらの方が都合がよく、まさしくよくぞ日本人に生まれけりというお味でした。

※言うまでもなく、白米の生物学上必要摂取量の上限を超過したエピソードは割愛させていただきます。

 

というわけで、朝ごはんも大変美味しく頂きました。

あらためて、地のものをこれでもかと食べさせてくれるところに、旅情を感じざるを得られません。

 

なにより、これだけの品数を用意してもてなしてくれるのが嬉しいですよね。

ご馳走の本来の意味はあちこち材料探しに奔走し、手を尽くして客をもてなすことであるというお話を、いつか某グルメ漫画の21巻で読んだけれど、今回のお食事はまさしくそれ。

できる限りの手段を尽くした心遣いが心に染みる、そんなお食事、ひいてはお宿でした。

 

長野・岐阜旅行は今回の白川郷・一茶さんで〆となりますが、有終の美にふさわしいお宿に伺うことができました。

本投稿をお読みいただき、もし興味が湧いたようでしたら、ぜひ行ってみてくださいね。

 

それでは、今回も駄文をお読み頂き、

ありがとうございました。

 

 

続く

 

白川郷

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【食べ歩き】Bistrot Chez Bois(飛騨市)

こんにちは。

 

またまた長野・岐阜旅行の続編です。

なにしろ2泊3日の旅行で頂く食事が毎度のごとく印象的だったもんだから、これは都度、記録に残しとかなければならぬと半ばスケベ心で書き留めさせていただきたい所存です。

(ちなみにあと1、2回ほど続編を予定しております)

 

というわけで今回は、宿坊を発ち白川郷へ向かう道中にある飛騨市の住宅街にひっそりと佇むBistrot Chez Bois(ビストロ シェ・ボワ)さんに伺いました。

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な、なんでこんなところに…!?

と思わず聞きたくなっちゃうほど周囲の人通りは少なく、また鉄道駅からもだいぶ離れている模様。

 

実は7年ぶりに連れてきてもらったんですが、そのことからも長きにわたってこの場所で活躍され続けてきたことが窺えます。


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看板犬のココくんが元気よくお出迎えしてくれます。

動物のいるお店ってのはしばしば人を選びますが、犬好きな我々としてはむしろ大歓迎で心なしかテンション上がり気味。

 

予報では台風が最接近する同日の12時ごろに伺うと、当たり前というべきか客は我々のみでした。

静かなのはありがたいけど、こうなるとかえって活気のある雰囲気の中で飲食したくなっちゃうのは身勝手ってもんでしょうね。

 

この日頂いたのは、以下の通りオードヴル2皿のあとにメインディッシュ、デザートと続く計4皿のランチコース。

  • 豚肉のサラダのガレット包み、地物のキノコ、鴨のテリーヌ
  • 玉ねぎのキッシュとスパニッシュオムレツ 黒オリーブとトマトのソース
  • 国産鶏むね肉のクリーム煮 バターライス添え
  • クロモジのシフォンケーキ カスタードソース、季節のフルーツ

 

後述しますが、都心では考えられないような費用対効果に驚かされます。地物を使い、うまく工夫もしてあって、観光客の心にも地元客の心にもしみじみと響くお料理ばかり。

 

そんなシェ・ボワさんの、舌にも心にも楽しい料理たちの詳細は以下に続きます。

 

■豚肉のサラダのガレット包み、地物のキノコ、鴨のテリーヌ
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まずは前菜の一皿目といいながら、肉料理の盛り合わせが出てきました。

 

写真奥は、火を通した豚肉と絹さやをフレンチドレッシングで和えたフィリングを、ガレット生地で包んだもの。豚肉とドレッシングの脂分が生地のバター香と合わさって、豊かな味わいです。塩気が控えめなところに脂分が重なると冗長に感じることが多いけど、セロリの葉のようなピリッとした辛味がダレた舌を引き締めてくれるのが有り難い。

 

次に手前に添えられた、鴨の首の皮でレバーや胸肉を巻き込んだ、いわば鴨のソーセージを頂きます。どこをどうカットしても肉塊に出くわすレベルで鴨の存在感がものすごく、全力で鴨肉の旨味がぶつかってくる感じ。一切れで色々な部位を味わえるのも功名というべきか楽しいポイントでした。

 

上述二品にガルニチュールとして、地元で取れたナメコやイグチといったキノコのマリネが添えられております。ひねたようなキノコ特有の匂いは肉と合わさると不思議と燻製香のように感じられ、むしろ旨味が際立ちます。

 

■玉ねぎのキッシュとスパニッシュオムレツ 黒オリーブとトマトのソース
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一見似ているようで個性が異なる二種類のお料理を盛り込んだ、前菜の二皿目です。

 

卵で作った生地という共通項はあるものの、調理法による個性の違いが如実に現れております。

丁寧に火を通した玉ねぎ特有の甘さとバターが卵と絡んでどこまでも優しいキッシュと、ごろごろ入った野菜とともにオリーブオイルで焼き上げた香ばしいトルティージャが対照的で楽しい一皿でした。

 

グリーンオリーブの酢漬けをペースト状にしたソースがピリッと刺激的で、優しさ一辺倒に待ったをかけているところもこの前菜が凡庸に終わらない一因と感じます。

 

■国産鶏むね肉のクリーム煮 バターライス添え
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地元で取れたキノコがたっぷり入った自家製クリームソースで煮込んだ鶏むね肉に、これまた自家製のバターライスが添えられた、食事とメインを兼ねたと思しきメインディッシュ。

西洋では米を野菜として扱いがちながら、こちらはしっかり主食を意識した米使いなので日本人にも馴染みやすいのではないでしょうか。

 

じっくりゆっくり処理された鶏むね肉の火入れ加減はレアの一歩手前程度。そのため全くパサつかず、あくまでしっとりしております。クリームソースは薄力粉を使用せず、玉ねぎとクリームの甘みと滋味が効いたモッタリしていないシンプルタイプ。

なんというかコクを必要最低限に備えてあって、ランチのメインとしては適度なボリューム感が嬉しいですね。

 

■クロモジのシフォンケーキ カスタードソース、季節のフルーツ
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東京にいるとなかなかクロモジを食用する機会ってのはないと思います。

あの高級爪楊枝の材料として知られるクロモジの芳香をアクセントに焼き込んだ自家製シフォンケーキに、フルーツの酸味と程よい甘さを讃えたカスタードソースを絡めて頂きます。

 

クロモジの爽やかな香りがカスタードソースで甘くなった舌を引き締めてくれるおかげで、フルーツ自体の味もちゃんと楽しめます。具材の一つ一つがくっきりと味わえるようにといった気遣いの感じられるデセールでした。

 

この充実した内容で価格は2500円でした。

品数でいえばそこまで突出していなさそうだけど、一つ一つのポーションが大きいので実際に頂いくと想像以上の充足感。

 

飛騨ならではの料理を出そうという気概も感じられて、個人的にはとっても素敵なレストランと思います。

 

立地が立地だけにおいそれと再訪はし難いのが残念ですが、長野県を旅行する折にはまたぜひ伺いたいですね。

 

それでは、本日も駄文をお読みいただき、

ありがとうございました。

 

長野・岐阜旅行はまだ続く

 

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【食べ歩き】兄部坊(善光寺下)

こんにちは。


前回申し上げた通り、長野・岐阜旅行の続きでございます。

 

日本を震撼させた台風19号が最接近した九月の某三連休の真っ只中

一歩間違えれば暴挙とも言える強硬策も、結果としては大変充実した2泊3日でした。


初日の夢のような松茸づくしに続いて、今回はさらに長野県北部へ移動して、訪れたのは訪日客にも人気の国宝・善光寺


それも今回は宿坊に泊まって精進料理を頂くという貴重な体験をさせていただきました。


そもそも宿坊とは、宿泊施設を備えたお寺のことで、本来の用途は僧侶や参拝客の宿泊施設。

それが最近では、観光客の行動志向が多様化しつつあることに対応する形で、多くの宿坊で一般客の受け入れが行われるようになりました。


例によって、善光寺近辺にも多くの宿坊が存在する中で、今回伺った兄部坊(このこんぼう)さんは128年の歴史を持つ由緒正しき浄土宗の宿坊とのこと。

名前に冠する「兄」の字は、他宿坊にとってのまとめ役という意味合いも持つそうです。

 

ちなみに、現地の方によると、境内には浄土宗の大本願天台宗大勧進の2つが位置していて、それぞれが無宗派である善光寺を守る役割を担っているんだとか。周辺の宿坊はそれらに由来したものであるため、いずれかの宗派に二分されるんですね。

こうした興味深い話が伺えるのも宿坊ならではの楽しみかもしれません。

 

ということで、まずはやっぱり善光寺さんにお参りをすることに。

よくテレビで見るあのバカでかい本堂も、間近で観るとなお大きく、なんだか圧倒されます。

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※なお、本堂内は撮影禁止ですのでご注意ください。

 

こちらは境内と仲見世の境界にそびえる山門の上から眺めた景色。500円の山門拝観券を購入すると登れます。

善光寺は檀家を持たないせいか、やたらと観覧料が発生します。別にいいけど世知辛いね
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同じ目線から見た本堂は下から見上げたときとはまた違った風情を放ちます。
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山門を後にして突入した仲見世通りは一大観光地・浅草寺もかくやと言わんばかりに賑わっていて、土産物屋さんやカフェといった、日本の寺社仏閣にはお馴染みの類の店々が立ち並んでおります。
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そのまま歩き続けていると、程なくして今回の逗留先、兄部坊さんに到着しました。
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周辺には前述の通り、数多くの宿坊が並んでいるものの、赤く染まった朱門を構えるのはこちらだけ。

歴史の古さを物語るものなのかは不明ですがスペシャル感に心が踊ります。

 

宿坊っていうと禅寺のような、あくまで質素でいかにも修行然とした内装を想像していましたが、掃除は行き届いていてそこはかとないお香の香りがそれらしさを感じさせるものの、一般的な旅館のような趣だったのは意外でした。

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部屋に着くや、善光寺のいわれからお朝事と呼ばれる朝のお坊さんたちの読経修行の見学体験、また宿坊のしきたりなどについての説明を受ける我々一行。

 

中でも特に、宿坊はあくまでお寺に併設された宿泊施設でしかないため、食事や滞在時間を始めとした各々ルールについては各坊で定められたものに従わねばならぬとのこと。

まれに旅館並みのサービスを期待する観光客でもいるのか釘を刺された格好となりましたが、これも宿坊ならではの経験と言えるんじゃないでしょうか。

 

そんなこんなで気を引き締めつつ時間を潰していると、お昼にあれだけ松茸尽くしを頂いたのに長旅のせいか不思議とお腹がすいてきた時刻は17時20分。

さきほどの説明にもあった、夕食のお時間です。

 

なんだか宿坊にありながら暴食じみた食欲に若干の罪悪感モウシワケナサを覚えますが、そんな中で気を取り直して頂いたのは以下の通り。

  • 生麩、椎茸、切干大根、絹さやの炊き合わせ
  • 胡麻豆腐
  • 鰻豆腐
  • じゃがいものなます
  • 湯葉あんかけ
  • 米ナスの田楽
  • そば
  • 炊き込みご飯、がんもどきのお吸い物
  • あんずの葛寄せ

 

精進…っ!!

と思わずつぶやいちゃいそうなレベルで充実したラインナップ。

当然、観光客向けにアレンジされているのかもしれませんが、どれも手を尽くされた心のこもったお味かつ見た目もきれいで、まさしく精進料理の名に恥じないお料理たちでした。

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精進料理の感想をつらつら述べるなんぞ無粋もいいところですが、単なる感想ということでね、ご了承いただければと思います。

 

■生麩、椎茸、切干大根、かぼちゃ、絹さやの炊き合わせ

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その名の通り、具材をそれぞれ出汁で炊き、一つの椀に盛り込んであります。

あくまで薄味であるおかげで、生麩の食感や椎茸の旨味、かぼちゃの甘みなど素材本来の味にかえって集中することができ、なんというか外連味のない味。

道理をわきまえた精進料理のスタンスを、まず認識させてくれた一品でした。

 

胡麻豆腐
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某料理漫画のせいでお坊さんの作る料理の代表というイメージがあるんですが、聞くとやっぱり定番とのことで頂いた胡麻豆腐。

丁寧にゴマを擦らねば得られぬ自然な甘さともっちりなめらかな食感が、舌にも喉にも気持ちよく、心にも美味しいです。ちょこんと添えられたわさびが舌を引き締めてくれてくれるのも嬉しいですね。

 

■鰻豆腐
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豆腐を擦って湯葉で巻き、油で揚げて鰻に似せたこちら、海苔が鰻の皮目をうまく表現していて、見た目は鰻そのもの。

食べてみるとそこまで鰻っぽくはないものの、 蒲焼き風の濃いめの味付けが相性良く、むしろ豆腐それ自体を味わう料理であることに気づきます。あくまで精進料理でありながら、スタミナ料理の代表格でもある鰻に似せるとかいう遊び心を感じさせてくれて、楽しい料理でした。

 

■じゃがいものなます
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なかなか耳慣れぬ料理名ですが、その名の通りじゃがいもの千切りで作ったなますです。

軽く炒ったじゃがいもを甘酢と合わせ、菊花をそえたものとのこと。

しゃくしゃく軽い歯ざわりが穏やかな酸味と合わさって口の中を爽やかにしてくれる、良い箸休めです。下拵えの際に水にしっかり晒したおかげかじゃがいも独特のデンプンくささは無く、小さな小鉢ながらも手間を感じた一品でした。

 

湯葉あんかけ
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擦った山芋を敷き詰めたところに湯葉を並べ、昆布出汁と葛で作ったあんを注いで蒸しあげた茶碗蒸しです。

とろとろの湯葉と山芋の喉越しを楽しんでいるところに、優しい甘さのあんが絡んでどこまでも優しい味わい。

その甘味は砂糖のそれのようなはっきりとしたものではなく、葛や昆布出汁から滲み出る、根菜をじっくり煮出した時のような自然な甘味なので一切のくどさがないのは驚きです。

 

自身を振り返ってみると度々メリハリのある味を是とするような発言をしているけれど、こうした心に染みる滋味深い味わいも大事にしなければいけないなあと痛感させてくれたお料理でした。

 

■米ナスの田楽
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油と茄子の相性の良さは広く知られているところですが、中でも茄子の田楽ときたら鉄板ですよね。

今回頂いたのは信州には珍しく麹が多めの白味噌に柚子を練りこんだ柚子味噌田楽です。トロトロの茄子の甘みを柚子の香りが引き締めてくれて、最後までダレずに美味しく頂けます。

 

例によって、茄子の甘さを引き出すことに注意が払われているため田楽味噌の甘さは控えめ。

全体に言えることですが、足し算ではなく引き算の味付けを徹底されているところは料理好きとしては勉強になる一面ですね。

 

■そば
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あらかた料理も出尽くした頃、土地柄か更科系の白いお蕎麦が運ばれて参りました。薬味にクルミが添えられているところが信州らしい。

蕎麦の香りは強くなく、しゃっきりした歯ごたえは更科系ならでは。

癖がなく喉越しも良いせいか、満腹に近い状態でもペロリと頂けちゃいました。

 

■炊き込みご飯、がんもどきのお吸い物
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最後のお食事として炊き込みご飯とお吸い物を頂きました。いわゆるシメに該当しますが、和会席でいうところの小吸物よろしくといった具合の薄味なので、胃にも優しい平和な締めくくりと相成りました。

 

それでも、油揚げやがんもどきなど、植物性たんぱく質が一定のパンチを与えてくれるので物足りなさは全くないあたりは流石ですね。

付け合わせの信州名物野沢菜がピリッと舌を引き締めてくれて、食べ終わった後のそこはかとない満足感を演出してくれてます。

 

■あんずの葛寄せ
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食後には甘みが欲しくなるのは精進を重ねた坊主も例外ではないようで、最後の最後にデザートが運ばれて参りました。

あんずを甘いシロップで煮たところに葛を加えて固めた、いわば和風ゼリーです。

それでもやはり甘過ぎず奥ゆかしい味わいが、いい加減満腹な胃袋には嬉しいところです。

 

精進料理って正直質素で、全然腹にたまらないんじゃないの、っていう思い込みがあったんですが、とんでもないですね。

めちゃめちゃお腹いっぱいになります。

 

いくら優しい素材使いで身体に優しいとはいえ、こんだけ頂けば満腹もいいところ。身動き取れないほどの満腹感に襲われる様は、まさに凡夫たる悲しさってところでしょうか。

 

食べ過ぎた満足感と罪悪感がせめぎ合っている時刻は19時を回ろうかという頃、聞くところによると、20時からお坊さんによる説法体験ができるとのこと。

 

有難いお札もいただけるっていうし、せっかくだからってんでしばし部屋で休んだのちにみんなで移動し、いざ説法体験。

 

もともと無信心なうえに満腹状態に陥っているぼくにとってはお坊さんの長いお話を正座で聞き続けるというのは地獄というほかなかったけれど、50分間を耐えきってお札を頂いたころにはなぜか不思議な達成感を感じておりました。

 

罰当たりというほかない自分を恥じつつ、お風呂もいただいて気づけば爆睡。

充実した眠りの中、夜は更けていったのでありました。

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そうして迎えた翌朝の起床時間はなんと午前5時。

正気か?と思いつつ叩き起こされて向かったのはこれも善光寺ならではといえるお朝事体験。f:id:shmz_foodlover:20191021212310j:image

 

毎朝行われる浄土宗の住職にあたる上人様を始めとしたお坊さん方の読経を、間近で見学することができる宿坊ならではの体験です。


お経の意味はまったくわからないけど、早朝独特の厳かな雰囲気の本堂で、それも間近で聞くお経はどこか心を落ち着かせてくれました。

起きた当初こそ、寝かせろや…と思わなくもなかったけれど、今では宿坊に滞在される方にはぜひお勧めしたいと思います。

 

お朝事も無事終わり宿坊に戻ると、待ちに待った朝ごはんの準備が整っておりました。

 

昨晩の苦行もとい説法体験と今朝のお朝事が効いているとはいえ、不思議とお腹はすっきり空いていて、精進料理の底力を思い知らされます。

(旅行のたびに言ってるので精進料理のおかげかどうかは微妙だけど気にしない)

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  • 白米
  • ほうれん草の味噌汁
  • 野沢菜胡麻和え
  • 香の物
  • 山芋の千切り
  • 昆布の佃煮
  • 車麩の煮物
  • ふろふき大根

 

主食の白米と一汁三菜、さらに香の物と、和食の基本に忠実な構成にホッとします。

どれも薄味の優しい味付けなのは夕食同様ですが、少しだけ郷愁をより感じるのは、ちっちゃい時から食べてきたような素朴なおかずのおかげでしょうか。

心が温まる嬉しい朝食でした。

 

■車麩の煮物
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焼き麩の一種であり、肉厚なことでも知られる車麩を戻してから昆布出汁で炊いた煮物です。

ずっしりとお肉のような食べ応えもありつつ、噛み締めると美味しいおつゆが溢れてきて薄味ながら食べ応えがあり、優しいラインナップの中にあってパンチが際立ちます。

 

■ふろふき大根
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柚子の香りがする味噌だれを、米のとぎ汁で炊いた大根にかけたお馴染みのふろふき大根。

普段はお酒のつまみでいただくことが多いですが、朝ごはんのおかずとして頂くと荒れた胃に染み入るような、根菜独特の滋味が有難いですね。

 

朝ごはんも美味しく残さず頂いて、いい加減お腹は一杯に。

またもや食べ過ぎて己の学習能力のなさに辟易しつつも、そこはかとない満足感に包まれつつ、宿坊に長居は無用ということで早々に兄部坊さんを後にしたのでした。

 

初めての精進料理体験、ひいては宿坊体験は想像以上に楽しめたひと時でした。

精進などと考える暇もなく、心からお料理を楽しんでしまったのは反省点ですが、それだけ今回頂いた料理たちはエンタメ性にも富んでいた。

 

精進料理というと、肉を使わない料理という程度の認識しかなかったけれども、今では万事森羅万象を慈しみ、敬意を払い、真摯に向き合うというところにコンセプトの核があるんじゃないかなとも思ったりします。

あの手この手で素材の良さを活かそうとしているところからも、そんな印象を受けました。

 

もしも今回、本投稿をお読み頂き、興味が湧いたようでしたら、ぜひ宿坊に泊まって精進料理を召し上がってみてくださいね。

 

ただその際は、あくまで宿坊は宗教施設であり、旅館ではない旨、くれぐれもご留意ください。

 

それでは、本日も駄文をお読み頂き、

ありがとうございました。

 

長野・岐阜旅行記はまだまだ続く

 

 

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